アトム薬局インタビューvol.1
アトム薬局代表:藤巻徹郎
昨今、我々の医療・介護・福祉業界は減少する人口構造とグローバル化が押し寄せ、大きな変革の時を迎えております。患者様・お客様の要望も時代とともに変化している中で、今、意識している言葉が“コミュニティーファーマシー“
患者様・お客様の“元気で長生き”“心豊かに生活する”ためのお手伝いを使命と考え経営理念に「地域の皆様の健康実現に貢献します」を掲げています。
様々な健康相談の場であったり、地域のコミュニケーションの場であったり、多くの人に利用してもらい、人と人を繋ぐ仕組みづくりを計画しています。
近年、医薬分業は70%近くまで進み、多くの方が処方箋を手にされたことがあるでしょう。
医師は医学の専門職ですが、薬剤師は薬学的見地から薬害の防止と薬の無駄使いを避け、より良質な医療を提供するために、医師・歯科医師と連携しています。相互作用や副作用を回避したり、効果的な薬物療法を提案し、最少の薬剤で最大の効果をだせるよう日々研鑽しています。
また、“セルフメディケーション”という言葉が使われはじめましたが、これは軽度な身体の不調は自分で手当てすることを言い、国も積極的に推進しています。健康はかけがえのない「自分自身のもの」、そのために我々は医薬品・漢方薬・健康食品などを納得のうえ販売し、満足していただけるよう努力しています。
さらに在宅で療養する患者様の薬学的ケアにも積極的に関わるなど、薬剤師の業務は多岐にわたり、その責任は大きくなってきています。
「なるべくなら病気になりたくない」と誰もが思っているはずです。
しかし、病気の予防をしている人は意外に少ないものです。
病気は、病院や薬で治せばいいのではなく、病気にならない生活習慣が大切と、理解してもらいたいです。
生活習慣も意識すれば、完璧とはいえなくてもある程度は整えることができ、さらに心の持ちようもとても大切です。
「健康になって何をしたいか」を患者様やお客様と話をし、病気のその先のことまで関われるようなコミュニケーションやカウンセリングができる、そんな仕事をしたいと思います。
大切なのは、お渡した薬を服用してからその方にとってどうであったか、です。
同じ薬でもその効果は千差万別。
薬学的見地からその効果を見極め、判断できる力が必須です。
これには、豊富な知識はもちろん、経験も必要です。時として思わぬ弊害もあるかもしれません。しかし、その壁を一つひとつ乗り越える力が、将来の自信につながります。
また、患者様の心に寄り添い、ご家族とも喜びを共有できる人がいいですね。