あなたはあなたの食べたものそのものです。「You are what you ate.」

これはヨーロッパのことわざです。

私たちの身体は、私たちが口にしたもの、つまり食べたり飲んだりしたもので作られています。
私たちが口に入れる、肉、魚、穀物、果物など、すべて他の生きものの体の一部だったものを

毎日口に入れ、咀嚼し、消化し、たんぱく質からアミノ酸に分解し吸収しています。

そして体内に入ったアミノ酸は、血管に入り、血液によって全身の細胞に運ばれ、

再びたんぱく質に合成され、私たちの身体を構成することになります。

さらに合成するそばから、今度は自分自身のたんぱく質を分解して捨てているのです。
分子生物学者の福岡伸一先生は、この生命の営みを「動的平衡」というKey wordで説明しています。
さて、私たちは自分自身の身体を作るために、何をどのように食べれば「長生きできる健康な身体」を

作ることが出来るのでしょうか?

 

最近気になっていることに、食事の回数があります。

「太らないため(ダイエットのためと言った方がいいでしょうか?)」「健康でいるため」に

食事の回数については諸説紛々乱れ飛んでます。
前出の福岡先生は次のように書いています。人が生命活動(基礎代謝)を維持するために

必要なエネルギーは成人で1日当たり約2,000Kcalです。

 

 

 

 

 

 

 

人間の身体は700万年から多くの時代を飢餓状態で過ごしてきました。

狩猟でたまたま大きな獲物を捕らえた時にはドカ食いをして基礎代謝以上の余剰なカロリーを

脂肪として貯蔵し、命を維持してきました。

すなわち人間の身体には基礎代謝以上のエネルギーをため込む仕組みがあります。
現代のように飽食の時代にはその仕組みはそのまま「肥満のメカニズム」となってしまうため

一度にたくさん食べると貯蔵量が多くなり「太る」ことになってしまう。

なので、現代はドカ食いよりもチビチビ分けて食べる方が太りにくいと解説しています。

 

 

 

 

 

 

 


現代においては「良い食べ物」を「適切な量」で「回数を分けて、ゆっくり」「楽しく」食べることが

「健康な食べ方」のようですネ!
                                                                                                                   

                                出典:福岡伸一「動的平衡」より